Summicron 50mm 2.0 沈胴 を買った話
これでやっとライカユーザーのスタートラインに立てましたかね?
あけましておめでとうございます。
2018年一発目は王道レンズから。
いつかは買うだろうなあって思ってたけど案外早かった。
ライカでは最も基本的なレンズ、ズミクロン。
エルマーと共にライカの名をここまで上げた名レンズである。
「空気まで映る」と謂われるこのレンズはライカユーザーならば必ず手に入れたい一品だろう。
同時代のレンズにはズマール、ズミタール、ズマリット、エルマーなどがあるがその写りの良さからズミクロンの中古相場は未だに頭一つ抜けている。
ズマール、ズミタール、エルマーあたりは5万も出せば状態の良いものを手に入るだろうがズミクロンはそうはいかない。
綺麗なものは7万くらいするだろうか。
年末年始に日本に帰省する前にパリのレンズ屋を巡ってきたのだが軒並み800ユーロ以上の値がつけられており手が出せなかった。
仕事納めをしてウキウキ気分でクリスマスの日本に帰省。
昼食後の到着にも関わらずついつい乗り継ぎの羽田空港のてんやの天丼を頬張ってしまった… 日本のチェーン店はすばらしいですね…
九州の温泉巡りを楽しんだのち、某オタクの祭典に参加するために晦日の東京へ。
友人と待ち合わせの時間まで暇があったので有楽町から銀座のカメラショップ巡りへ赴いた。
本当はヨーロッパと比べてかなり相場が安めな90mmエルマーかズミタールを探すつもりだったのだが、予想していた以上にお手頃な沈胴ズミクロンがゴロゴロと転がっていたのですっかりズミクロン探しになってしまった。
それにしても日本のライカ市場は巨大だと思い知らされた。
フランスでもドイツでもこれだけの中古ライカレンズを扱う店がゴロゴロと軒を連ねる光景は見たことがない。
ズミクロンだけでも銀座地区で50以上は玉があるだろう。
中古市場の飽和からかメジャーなレンズは値崩れが起きているように思われた。
2軒目でキズありで4万円代のモノを購入。
「拭き傷があるのでこちらはお安くなってるんですよ…」なんて言われるレンズでもフランスならSランク美品レベルだ。
その上レンズ清掃、調整、注油済みでこの値段。これって日本では普通のサービスなんですかね?
誠に良い国である。
安いとはいえ予想外の出費で翌日のビッグサイトではかなり控えめな買い物になったが本当に満足できる買い物だった。
さらば東京 (Leica M8 + Elmarit 28mm 2.8)
年が明けた元旦の朝に試し撮りをしてみた。
率直なところは「言われるだけはある」という感想だ。
ピント面のカッシリした解像感と後ろのキレイなボケは私が今まで感じたことのない”高級レンズ”の写りである。
あけましておめでとうございます (Leica M8 + Summicron 50mm 2.0)
オールドレンズの柔らかさを持ちながらも解像感は妥協がないとくるとこいつは隙がないレンズだ。
先日購入したエルマリートは素晴らしいレンズなのだが、素直に写してくれる分もう少し遊びがあればと感じることが多いのも事実。
それに比べて遊びと写りを絶妙なバランスで両立させているこのズミクロンは活躍の場が多いのではないだろうか。
「画質的な美しさを捨てることなく雰囲気のある写真を撮りたい」というライカユーザー共通の願望を上手に昇華してくれるという点では、正に持っていて損のない一本。
布の質感まで感じられる(Leica M8 + Summicron 50mm 2.0)
寒い(Leica M8 + Summicron 50mm 2.0)
王道レンズを手に入れホクホクの正月だった〜
M3にも付けて撮って回ったので現像でき次第Flickrに上げます。
SOMKYでも手に入ればもっと遊べるかなあ。