Sony α7 初代 を買った話
すっかり遅くなっちゃったけどこの話
様々なマウントの様々なレンズを生かす道は唯一つ。
Sonyのフルサイズミラーレスを買うというのは、古いカメラを節操なく集める私には避けて通れない道なのである。
所謂オールドレンズというものをミラーレスに付けては「ああ良い写りだ。ああ味のある画だ。」と遊ぶのはどうも良い趣味とは思えない。
レンズ一つ一つにはそれに想定されたカメラ本体があって設計され、本来はその本体とレンズが同時に使われてこそ真価を発揮する。
これは私の勝手な言い分に過ぎないことは重々承知してはいるが、最新のマグネシウムボディにアダプタを介してニッケルレンズがつけられている様は誠に悪趣味な気がする。
しかしそうは言っても自分が持っているレンズたちがフルサイズのデジタルカメラでどんな画を出すのか気にならないわけではない。
結局は「べ、別にオールドレンズ母艦にするわけじゃないんだからね!」と心の中で言い訳をしながら某カメラ屋の中古をウキウキで買ったのだった。
弾着
並品
フランスの良品はレンズにきのこが生えているが、日本の並品はほぼ新品である。
商品はほぼ新品、保証も付いて、おまけに宅配は時間指定した時間にちゃんと持ってくる。しかも翌日に。
あまりの文明化っぷりを半年ぶりに見せられると目眩がする。
α9やα7IIIが発売された今、初代の中古は5万ちょいで買える。
そもそもなぜこの2018年にα7の初代を買ったかというと、値段もさることながらフィルム時代のマニュアルレンズをメインで運用するにあたってのことである。
ボディ内手ぶれ補正の有無が主に新機種との差であるが、そもそも私の持っているカメラで手ぶれ補正なんて気の利いたことをしてくれるやつはない。
低速シャッターだァ?息止めりゃいいんだ(根性論)というわけだ。
それと某氏から聞いた噂によると、どうも初代のセンサーコーティングは薄めにされているらしくオールドレンズとの相性が良いらしい。
そもそもクソでかいズームやら望遠やらを付けて三脚持って写真を撮りにいくタイプではなく、距離計や露出計すら連動してないカメラを普段持ち歩いている人間なのでII以降は全くのオーバースペック。無駄に金がかかるだけなのである。
コンデジはRX100m3を使っていたし、α6300も少しの間持っていたので今さら特筆することはない。
いつもの安定のSONY。
違うシリーズなのにも関わらず、そのいつも通りっぷりに感服した。
同じ商品でも違うパッケージにぶち込んできたりする欧州の製品とは全く違い、日本の電化製品には最高の安心感があるね。
持ち合わせのストラップが全てライカなので、仕方なく同梱の派手派手SONYストラップを付ける。
【実写】
安物のエクサクタとM42のマウントアダプタを使って実写。
Flektogon 35mm 2.8
Flektogon 35mm 2.8
Pancolar 50mm 1.8
Pancolar 50mm 1.8
Pancolar 50mm 1.8
Helios 58mm 2.0
IFOCO 135mm 3.5
Pancolar 50mm 1.8
うーんやっぱり現代的なフルサイズセンサーはそれだけで正義である。
今更ぼくがレビューするようなカメラではないが、すっきりした写りと確かな解像度はいつものSONYで安心する。
こういうのでいいんだよこういうので。
EVFでピントを合わせるが多少難しいがこれは慣れの問題だろう。
使い方としては便利にオールマイティに考えているので普通のズームレンズでも一本買っておこうかとも考えている。
フィルムカメラがメインの人間には絶対に必要なものではないが、あると必ず便利なので底値状態の初代α7を買ってみてはいかがだろうか。