2006年発売の Leica M8 を2017年の年の瀬に買った話
家族が増えるよ!
ついに買ってしまいました。
デジタルライカ。
金は無い貧乏人ですが、やっぱりずっとライカを使っているとデジタルが欲しくなっちゃいますよね。
予算的に出せるのはM8、M9まででM以上、ましてやM10なんて絶対無理なわけです。
電化製品、デジカメなんて消耗品です。
M9派生のM-Eですら5年以上前、M8に至ってはなんと11年前の製品。
普通のカメラユーザーからしたら2006年のデジカメを買うなんて正気の沙汰ではないと思われるでしょうね。
初めはM-EかM9-Pのブラックペイントなんて渋くていいかなと思っていたのですが、M9のあまりにビビットな色よりM8のなんとも言えないフィルムライクな写りの方に惹かれていってしまい、結局10年モノのM8ブラッククロームにしました。
日本だとM8でも未だに20万30万するようですが、こちらEUではすでに1000ユーロから1300ユーロほどです。
M9ですら2000ユーロから2800ユーロですので日本より全然買いやすい。
(あと話は脱線しますが、こちらのライカストアでは純正革ストラップが税込み30ユーロ、日本円で4000円程度。
ライカジャパンがぼったくっているのか日本の革製品への関税がクソ高いのか知りませんが半額以下ですよね…)
僕は今回800ユーロという破格の掘り出し物を某ライカストアで買いました。
外箱なしですが純正バッテリー3本、純正グリップ、純正ストラップ、充電器、説明書が付いてたのでお得だったかな?
M8.2アップグレード版もあってシャッター音の小ささには惹かれたんですが、シャッター回数多と外観ボロボロで200ユーロ高かったのでノーマルM8にしました。
10年モノなのですぐに壊れても泣かないと心に誓いながら使うことにします…
中途半端に禿げてみすぼらしかったM8のペイントを剥がしてM10ライクな外観に
(ペイントはタミヤのアクリル溶剤ですぐ取れました…)
早速使ってみてですが、APS-Hサイズの画角1.33倍というのが中々慣れませんね。
50mmレンズが換算67mmなのでもはや中望遠のサイズなのに加えて、50mmレンズ用のフレームが角が表示されず各辺の一部だけ表示されるタイプなので中々難しい。
M3に慣れている身体を慣らす必要がありますね。。
あとM8特有のマゼンタ被りも割りと強烈ですね。
モノクロ撮影しかしなければ関係ないのですが、カラーで撮るとほぼ確実に黒い繊維は紫色になります。
ライカストアにて(※店員さんのセーターは黒です)
黒い服や黒い鞄なんて殆ど紫です。街中の人の紫着用率が爆上がりです。
まあ別に記録写真撮ってるわけではないので知らない人の黒服が紫服になろうが大した問題ではないんですけどね…
あまりに慣れなかったら大人しくフィルター買います…
それ以外は中々いい感じで何よりフィルム部分をそのまんまセンサーに置き換えましたと言わんばかりのデジカメっぽくなさは最高です。
背面液晶も設定をいじるためにあるようなもんで、撮った写真の確認なんてできません。ブレてるのかすら分からないです。
シャッター切ってほんの一瞬プレビューしてすぐに消える、デフォルトでほぼ消えている背面液晶は本当に僕の理想ですね。
分かりにくいですがファームウェアアップデートでISOオートでの上限ISOと上限シャッタースピードが設定できるようになっているので最低限デジカメに求めている機能もあるのでオートでも使いやすいです。
僕は上限ISO640、上限シャッタースピード1/15、EV-2/3で使っています。
アンダー気味のほうがライカらしい画が出るという謎の個人的信条に基づく設定なので参考にはしないでください。
落ち着いた色とライカらしい被写体の浮かび上がり方。
撮ってて楽しいです。
こうなるとブラックボディに合う35mmを探さなきゃなあ。
M9買うつもりだったし、その分でSummicronでも行っちゃうかなあ。
それかいっそElmarit 28mmとか?